WHY I'M HERE Tours
おちかれおちかれ。いやー楽しかった。よじはむです。
JACK CLOUD9って言うラウド系ツインボーカルなバンドをやってます。以後、お見知り置きを。
2022年はツアーをやろうと言った。ドラムの大さんは育児が忙しくて離脱してるのに。そしてこのコロナも止まないご時世なのに。
今時音源なんてネットで幾らでも転がっている上にファンなんか1人も付いていないバンドが何故。理由は単純。現状を変えたいからである。
JACK CLOUD9は歳も歳だから流石に損得勘定が出来る。現状ツアーをやるメリットは正直1ミリも無い。客いねーんだもん。大赤字やで。それでも音源作って、刷って、毎月ライブして、はじめてのライブハウスにアクセスして、ってやった。やりきった。
"そんなこと、意味はあるのか"って無粋な事考える人が1人も居ないバンドで良かった。このバンドは皆一様に過ぎていった人生に辟易していたんだと思う。やる。やんなきゃ変わんない。
面白そう。やってみよう。で一緒に歩いた2022年は絶対忘れられない分岐点になるでしょう。
ツアー初日 稲毛K's Dream
シンさんがコロナ。やっちまってぃ。てへ。
いきなりリーダー不在。ブッキング全部やってもらってたから右往左往。精神不安で吐くかと思った。
とりあえずVoが居ないから大ちゃんがやった。俺はベース。正直思い出したくもない夜だったがバンド内でのシンさんの株が爆上がりしたのは言うまでもないだろう。下痢になるくらい悔しい思いして自尊心と1人数千円を失った帰り道、3人で白い息を吐きながら肩を落として帰路に着いた夜にまた一つ強くなれました。
２日目君津TRICKEYE
シンさん復活。やっぱこの人居ないと。
前日の練習日、シンさんを待っていたのは今までの感謝では無く謝罪要求と罵詈雑言。しつこい程のコロナイジり。つくづく思うがこのバンドは悪魔が多数を占めている。前世は違う星で悪い事してきた人間だ。でも、ちゃんとありがとうしたよ。
コロナが流行ってるせいで出演バンドのドタキャンが相次いだ日だった。何も言わなかったけど正直色々思うことはあるよ。
イベントは大成功〜。Along the way のハイネピーがゲロゲロで10年前みたいで最高だった。またやろう。
あと！おれがモツ煮屋さんやったのに！画像がねえ！
３日目新宿ANTINOCK
今までのライブを続けていたら井の中にも響かない音を鳴らす事になってたんだな。とハッキリわかった日だった。俺としてもJACKとしても君津と稲毛以外でのライブはクソ久々。ウェーイwww新宿〜〜〜wwwって気持ちで出向いたら俺らの前に出たDelusionistってバンドにボッコボコにされた。本当にビックリした。聴いたことない音してた。肝心のライブは楽しかったけどうんちだったみたい。ブッキングの人にケチョンケチョンにされて帰りました。小雨降り頻る新宿の夜を歩きながら"いつまでこんな悲しい思いしながらバンドやらなあかんのやろ"って思いながら歩いたのを昨日の事のように覚えてます。
４日目渋谷La.mama
お誘いいただきありがとうございました。全てが死ぬほどアカンかった。あともうみんなの前で酒飲みません。ななみちゃんカメラと車本当ありがとう。そろそろカッコいい先輩になります
５日目千葉LOOK
間違いなく最高の夜だった。暫定で最高の夜は高校生の時の解散ライブだったけど、それを大分追い越すくらい最高だった。
正直、ここ何年も何年もやってきたライブは全部ダメだったんだ。正直に言うとと燃えたふりをしてた。この夜は何が違ったかってのはなんて言うかその、魂燃えた感じってコレなんだって。掴んだ。
この日までに色々突っ込んだ話し合いを何度かしたのよ。上手くいかないストレスもあったし、大事なメンバーなのにかなり感情的に酷い事も言った。今後かなり意識変えないとマジでバンドやってる意味無いって思ったからその話しようとしたら育児で抜けてる大さんも一緒に話す運びになった。お互い色々分かったから良かった。結果的にバンドやるの、オレ、アイデンテティ…ってなったから良し。ターニングポイントだったね。多くは語れん。
この日は一音目から明らかに違ったね。外音は酷かったみたいだけど中音はキラッキラしてたよ。終演後楽屋で泣いちゃった。30歳なのに。今まで全く自信がなかった大好きなモンをちゃんと全部肯定できたんだもの。そりゃ嬉しいよ。好きなんだけど、無くなったら困るやつなんだけど、どうしてもこうしても上手くいかないやつだったんよバンドってのが。だから本当嬉しかった。
この辺からPAさんがめちゃくちゃ為になるアドバイスをくれるようになった。青木さんにバンドとしてのレベルを上げなさいよ。ってアドバイスを貰った。もうここまで来たらあとはひたすらバンドやるだけじゃん。って何か吹っ切れた夜だった。
６日目つくばPARKDINER
ツアー初日に対バンしたPink-HOUSEの岡野さんが店長やってて、初日の惨憺たるライブを見たK'sブッキング及びPink-HOUSEのドラムはじめさんが連絡を取りついでくれたお陰でかなったライブ。
この日はじめての同期トラブルが起きた。
一曲目の序盤でI/Fの電源が落ちた。サビ前のピアノともぱんだけになるところで気づいた。I/Fが止まるとどうなるかって言うと、PCが止まる。後ろで流れてる音が止まるの。そう。大トラブル。
けど、もぱんはアカペラで歌い切った。すまし顔で。マジで足先から頭の先まで鳥肌たったから俺もゼッテー音止めねーって意地になってやった。ブレイクダウンの所もすまし顔で繋いだ。サポートのアッキーはちゃんと入れるようにカウント入れてくれた。もうこの全てが気持ち良かった。トラブルなんて起きてみたら案外こええもんじゃないなって。バンドとして急速にステップアップしてるのを感じる。どんどんグルーヴ出てきてる。
そして物凄い嬉しいことに、CDが沢山売れました。対バンの人も買ってくださったけどお客さんが買ってくれた。走ってみんなに伝えた。皆一様に目を丸くして驚いてた。ちゃんと響いてくれてたのが本当に嬉しい。終演後に店長がトラブル起きたし、またやるか。ってリップサービスゼロの男気見せてくれたから近いうちにリベンジしに行くぜ。あ、他所のライブハウスの「またウチでやってね。平日夜。ノルマは¥2000×10枚ね。」じゃないよ。また好きなライブハウスが増えたよ。
７日目横浜F.A.D
これは大雨の日だったね。
俺は何度も出てるF.A.D、ステージも客席も広くて好きなライブハウスです。
オープンから若い子がたくさん居ました。おじさん共は期待に胸膨らませながら出番を待ちました。雨が止んだら全員帰りました。満場一致で可愛いって言ってた子が目の前で傘を持って雨下がりの横浜に消えていったのを見て、メロイックサインと共に全てを振り切って音楽に没頭する事を誓いました。
つくばの反省を活かしてインターフェースをバスパワーのものに変更しました。返しも聞こえやすくなって良かったらしいです。配線も減って◎。
ただ、帰りの車で涙が出たのは別の話。
８日目越谷EASYGOINGS
つくばで対バンして個人的に超大好きになったOne Last Standの雄志さんの企画にお呼ばれしました。本当は名古屋遠征が入ってたんだけどバンドが集まらなくて中止になった話をしたら枠を取ってくれて叶ったライブです。勿論気合いバッチバチ。1バンドコロナでキャンセルになっちゃったけど総勢10バンド出たね。全部見た！超面白かった！
EASYGOINGSは初めて行ったんだけどめちゃくちゃ爆音だしボーカル聞こえるし同期聞こえるしステージ広いしで本当超気持ちよくライブさせめいただきました。前半だったのもあってお客さんいっぱいいて、手上げてくれて本当にテンション上がりました。
この日はやけにシンさんが俺のパーソナルスペースに入ってきて危なかった。何回か突き飛ばしちゃったよ(笑)俺のこと絶対好きやろ。既婚やぞ俺。
近いウチにまた参ります。絶対。
９日目大宮ヒソミネ
俺がどーーーーーーしても行きたかったライブハウスにアポ取ってもらって叶ったライブ。ほんとは3月にあったんだけどコロナでキャンセル相次いじゃって無くなっちゃったんだ。
ヒソミネはほんと閑静な住宅街の一角にヒョコっとあって、ナビ通りに行ったら途中まで不安だったけど近づいたら爆音が鳴ってたからすぐ分かった。最高やん。何ここ。って入る前からテンション上がった。
中はライブハウスってよりかは広めなバーの一角にステージがある感じで、ステージもチョイ狭めなんだけど音はマジのガチ。大爆音。こんなもんでしょう？ってしょっぱい音量じゃなくてまだイケるやろ(Gainｸﾞｲｰ って感じ。漢過ぎ。
VJシステムもあってプロジェクター二台体制で雰囲気抜群にしてくれた。マジでやってて楽しかった〜。今度はお客さんパンパンでやろ。とんでもなくいいライブやろ。みんながイイネ。って思えるライブを沢山やろ。
あと個人的なナイスポイントは店長の西浜さんが死ぬほどファニーだった。可愛いもの好き、絶対イイ人しか居ない。ちなみに僕も可愛いもの大好き。…ね。
ファイナル稲毛K'sDream
この日の朝はやけに静かだったんだよね。大袈裟かも知れんけどツアーって試みに気持ち全ベットしてたからね。もし気持ちに変化が無かったらもう終わりやで。って思ってたからね。
そんな甘っちょろいモンなんてツアーの途中でとっくに払拭されちゃったから途中からはひたすらライブを楽しむこととアップデートに勤しんでたもんで、いざ「ハイ！今日で一区切りですよ！」となると妙に心の拠り所がなくなっちゃってよ。
だからもう取り繕ったり考えたりする余裕がなくなったせいで本当の自分でステージに立てたと、落ち着いた今思います。こんなの初めて。だからステージで超怒って超笑ってました。そして楽しんでくれてる人と心が通じ合った時超感動してました。こんな日くらいワガママになってもいいじゃん？
ツアーでサポートしてくれたドラマーのアッキーに超詰め寄る様子。全力の感謝と全力の賛辞、そして仲間、ライバルに対する俺たちはこれからやぞ！！！！！！って気持ちを全力でぶつけました(急に来たからビックリしたのか全然目合わせてくれんかった)(てかイヤホンしてるから絶対聞こえてない)(怒られた時の顔しとるやん)(マジごめん)
木更津GRaPHのTシャツの事なんだけど、俺は未だに泣いて笑って怒って怒られたこのライブハウスが大好きでね。忘れちゃいけない思い出として節目に着てるんだよね。敬意とかそんなんかな。なんか着なきゃ。って思って。下の多少若い時の写真は前任バンドCLEVER FILTHを辞める時の一枚でね、嫌になってしまって(ごめん実はコレが本音)バンドをやらない選択肢を取った時に贖罪の意と自責の念を込めて着たのよね。ファイナルの日は出航の意を込めて着ました。俺はやるぜ。あっちこっちを揺らすぜ。仲間といっしょに揺らすぜ。心をだーよ。
結論。ツアーやってよかった〜 ｲｪｰｲ です。
ステージングもバキバキ良くなってるのを感じるし何よりクッソ楽しいんだわ。JACKは各々が逐一自分の言葉で反省し合えるからやればやる程良くなっていくのが本当に楽しい。上を目指そうぜ！ｳｪｰｲ！じゃなくて妥協出来ないラインをみんなでどんどん上げていく感じ。
活動は時間もお金も沢山消えて痛みは伴うけど無尽蔵にあるわけじゃないからこう言う試みにはどんどん投入してどんどん楽しくしなきゃいけないんだなって。澱むとマジで色々死ぬ。この半年、俺達は間違いなく今を生きた。
24時間のうち何時間好きなことに当てられるか。月ン十万のお金でどれだけ好きなことに当てられるか。答えはある限り全部です。俺は家族もおるから余計この辺徹底しないとなって思ってます。身削って好きなことやろうぜ。ただカミさんからバンドでそろそろ稼いできてね。って痛烈なひと押しを貰ったのでその辺も徹底していかねばと思います。いつまで投資してんねん…ってやつね。
ってなわけで2022年は激烈楽しかったです。以上を持ちましてJACK CLOUD9 2022 Why I'm Here Tour閉幕です。アジャシタ。続報を待て！
